鎌倉彫の素材には、主に桂(カツラ)の木が使われています。桂の木は木目が細かく繊細な彫刻を施すのに適しており、昔から鎌倉彫の素地として好まれています。 尺寸(約30cm)のお盆の場合、倍の太さの直径60cmの桂の丸太を製材して作ります。このサイズの丸太になると、樹齢はおよそ300年にも及びます。 一枚のお盆にも300年もの歴史があると思うと、なんとも感慨深いものです。